駅前はいろんなお店でとてもにぎやかだし、ちょっと離れると井の頭公園など自然もあって、おいしい食べ物屋さんもたくさん、というイメージの吉祥寺。
ぐるっとパスに吉祥寺美術館の入場券があったので、とりあえずノープランで出かけてみることにしました。
最寄り駅まで歩いていると、母からメールが。
何かあったのかと思ったら、これからバスに乗って渋谷にいくよというメール。
母(76)は、暇な日はなるべくひきこもらないように、シルバーパスを使ってバスに乗りでかけているらしい。
こちらはこれから吉祥寺に行くよとメール。
途中電車に乗っていると、メールが来て吉祥寺の改札で待ってるねとのこと??
井の頭線の改札前で、電話するもなかなか話がかみ合わず、携帯の電池も残りすくなかったのでかなり焦ったが、なんとかお花屋さんの前で合流。
ホッとして、どこか行きたいの?と聞くと何もなし。
というわけで、いっしょに美術館に行くことに。
美術館はコピス吉祥寺という商業施設のA館7Fにありました。
駅からは徒歩3分で、駐車場はありません。
エスカレーターは時間がかかったので、エレベーターで行くのが良いです。
入館料は300円。
私はぐるっとパスで入ったのですが、母の分をだそうとすると、受付のお姉さんが、65歳以上は無料と教えてくれました。
母のシルバーパスで年齢確認し、無事入館。ナイスです。
11月11日で終わってしまったのですが、「心をつなぐあたたかな色 柿本幸造の絵本の世界」展を鑑賞。
今回は写真NGだったので外だけですが、温かみのある絵本の世界はなんとも昭和な感じというか、こどものころを思い出して懐かしい感じがしました。
母がいっしょだったから、なおさらかもしれません。
あと、となりの部屋の浜口陽三記念室の版画もよかったです。
(日本橋のミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションにも行ったことがあります)
最近よく美術館に行くようになったせいで、自分の好みがわかってきたのですが、私はどうやら版画に心惹かれる事が多いです。
ただ小さな版画だと、とてもすてきなのですが、最近近いものが見えずらくなったせいで、目が疲れます。
(もっと若いうちにたくさん見とけばよかった)
ちなみにいっしょに展示してあった、浜口さんの奥様の絵もわたし好みでした。
いっしょに行った母が疲れやすかったので、貸し切りだった部屋のちょっと変わったデザインのイスに座ってもらって、じっくり観賞しました。
美術館をでると、ちょうどお昼時。
行列で有名な、サトウのメンチカツを買って帰宅する予定でしたが、母がおなかがすいたと。
お店を調べたりしていなかったし、あまり高齢の母を歩かせるわけにも行かず、どうしよう。
どこでもいいよというけれど、昼時だし、人は多いし、落ち着いて食事できるような場所はないか?ときょろきょろしていたら。
人の少ない一本の路地に、なんか看板が見えます。
ちょっとお高そうですが、ここなら静かでいいかも、と入店。
親切そうな係の方に案内されて2階へ。
中に入ると静かな雰囲気の中、ご年配の方々が4,5組ほど。
2人でお得な飲茶セットなるものをいただきました。
思えば、この年まで母と2人で出かけたり、外で食事をしたりといった記憶がほぼないので、ちょっと親孝行できてよかったです。
おいしいものをちょっとずつ食べて、最後はお粥。
デザートは杏仁豆腐。
おなかパンパンで動けなくて、しばらくのんびりしました。
(つまようじもすてき)
お会計を終えてお店を出る時のこと。
階段で1Fに降りようとすると、母が階段おりるのがこわいと言ったのを、お店の男性が聞き逃さず、すばやくエレベーターに案内してくれました。
年をとると、たった1階分階段を降りるのがこわいと思うのか、というのと同時に、面倒がらずスマートにエレベーターに案内してくれたお店の男性はプロだなぁと思いました。
さすが高級店ですね。
・吉祥寺美術館は65歳以上は入場無料
・規模は決して大きくはないけれど、すてきな美術館
・サトウのメンチカツは、行列は長いけど意外とすぐに買えるらしい
・おいしいお店はたくさんあるけれど、駅近くで静かな雰囲気で食事を楽しみたいなら「聘珍楼」さんがおすすめ
次回はぐるっとパスで井の頭自然文化園に来てみたいです。
おいしかったです!