前編はこちら→☆
Mt.Fujiの部屋から、隣の部屋へ。(ここがメイン?ぽい)
部屋の中心にはテント。そして周囲にはパネル展示。
部屋の壁面にも写真が飾られています。
「K2」とはヒマラヤ山脈西端に位置する世界第2位の高峰(8611m)。
世界で最も登ることが難しいと言われているので、1位のエベレスト?よりも大変なのかーといった感想です。
この部屋では、「K2」に2015年に挑戦したものの、相次ぐ雪崩などで断念したときの様子を、パキスタンの街から(最初から)遠征本番に至るまでを、写真と映像で紹介しています。
このテント、中に入って映像を見ることができます。(靴を脱ぐ)
おじゃましまーす、と人がいない時をねらって入ってみました。
テント内は広々としてましたが、こんな薄くって?、K2のような過酷な環境に耐えられるんだと感心しました。(THE NORTH FACEかっこいい)
いろんな冒険を成功させてきた石川氏ですが、撤退する決断というのも大変なのかななどと思いました。
現実生活でもここまでやったからと、なかなかあきらめきれないことってありますよね。(ひとりごと)
壁の写真はすてきなものが多かったのですが、周囲の光を反射してしまって、うまく写真撮れませんでした。
(テント内からの撮影と思われます。す、すごい!)
出口から
ここは写真撮影NGでした。(日本の人が多く写ってるからかな)
「MAREBITO」というコーナーは、海の外の世界からの来訪神を迎える儀礼の様子を。(仮面をかぶっているのでなんかなまはげを連想)
「ARCHIPELAGO」は「多島海」や「群島」という意味で、このコーナーでは日本列島の南北に広がる島々の暮らしや風景の写真を展示。
ちなみに私が「アーキペラゴ」という言葉をはじめて聞いたのは、小学生の頃ドキドキしながら読んだ「ゲド戦記 影との戦い」だったと思います。
(賛否両論ありますが、ジブリの映画は本当に残念でした。。。)
「AUTHAGRAPH」というちょっと変わった地図。
陸地の面積、形状をほぼ正確に平面に写すことのできる地図だそうです。
よく見ると、石川さんの足跡が線になっているようです。(たぶん合ってると思います。)
石川さんが張ったテントのそばにクマがいてなかなか帰らないという、緊迫しているのか、ほのぼのしているのかよくわからない映像が流れています。
木というか樹木というか草というか、腰くらいの高さまで生えている山なので、見晴らしがよく、とてもすてきなところです。(知床連山の最高峰、「羅臼岳」というところでした)
この映像も、初めから終わりまで見てしまいました。(10分12秒)
このブログを書きつつ、グーグルマップで「羅臼岳」を検索。
ストリートビューでその近くの景色をみることができ、なおかつ自宅からの経路が示されることに驚き!
勇気があれば行けるんだとか、世界はつながっているのだ、などとしばし妄想。
このコーナーはとてもユニーク。
実際の装備や、
彼が読んできた本。(人の本棚見るのってとても興味あります)
こんな手書きのメモに、なんかあたたかい人柄を感じます。
全体的に、とてもすてきな展示でした!
普通だったら知らずに過ごす世界を、垣間見た感じです。
おまけなどと書いて大変失礼ですが、この階段を登ると
収蔵品展の「木版画の魅力」という展示やってます。
写真NGなので、その魅力を伝えられないのですが、木版画が好きなわたしにとってはなんか至福のひとときでした。
木版画といっても、いろんなタイプのものがありますね。
川瀬巴水の東京二十景なんかは、いくつか見たことがあり好きな版画です。
あとおそろしく緻密な木版画でちょっと現代SF的な印象を受けた、柄澤 齊という人の作品。(はじめて見ました)
そうかと思えば、あっさり?としたやさしい雰囲気のこれらの作品。
たまらなく惹かれるものがあります。
人もほとんどいなかったので、ほぼ1人占め。
こちらの展示も(好みによるのでしょうが)とってもおすすめです。
・今期大充実の、東京オペラシティアートギャラリー。私は訪れてよかった。
・身軽に鑑賞するために、コインロッカーはぜひ利用しましょう。
・知らなかったことについて、ネットなどで調べていくと、自分の世界が広がります。(羅臼岳みたいなところ行ってみたい)
・石川さんの本、何冊か予約しました。(たのしみ)
・やっぱりぐるっとパスはすてき☆
アーキペラゴつながり。
個人の感想ですが、1巻がいちばんおもしろい。
映画とはまったく別物。大人でも楽しめると思うので未読の方はぜひ。
よく考えたら、表紙が木版画っぽいですね。