2008年のイギリス映画。
監督はダニー・ボイル。「トレインスポッティング」が有名。(観てない)
インドのスラムで育った少年が、クイズミリオネアで快進撃をするも、無学なのにクイズに正解できるのはおかしいと、不正を疑われる。
取調室で、なぜ答えを知っていたのかを、今までの人生を振り返るところから話しがはじまる。
2008年のアカデミー作品賞です。
他にもたくさんの賞を受賞しています。
冒頭のスラムの少年時代の描写が、色鮮やかで、騒々しくて、生命力にあふれていて、そこから引き込まれます。
よくインドに行ったら人生観変わるっていうけど、実際にあの場所に行ったらそれは強烈な体験だろうなと思います。
以前観た「シティ・オブ・ゴッド」もブラジルのリオデジャネイロのスラムが舞台だったけど、似た雰囲気がありました。
今、映画を見ている自分の生活とは、まったくちがう文化や生活になんかいろいろ考えさせられますね。
ストーリーは、なぜ答えを知っているのかをエピソードとからめて、おもしろく進んでいきます。
親もいない2人の兄弟がたくましく生きていく様子が、とてもリアル。
インドに行くとこどもがワーッと寄ってきて、お金をせがんだり、ちょっと油断すると荷物を持っていかれたりと、治安の悪い話を聞きます。
でもこの兄弟の目線に立つと、親もいないし、だれも助けてくれなかったら悪いことでもしないと生きていけないと共感します。
この映画観なかったら、そういう視点は持てなかったかも。
ちょっと都合のいい展開や、?な部分もあったけど、ほぼハッピーエンドで楽しめる映画でした。
特に最初のう〇ちまみれのエピソードは、とてもよかった!
こちらも星4つです。