6月です。
今年も無事、誕生日を迎えることができました。
49年間、なんとか無事に生き延びてきたなーという実感。
そこで誕生日に関するお話を3つほど。
1997年の9月、住み込みのアルバイトで軽井沢に1ヵ月ほど滞在したことがありました。
当時25歳。(たぶん)
ホテルのウェイターの仕事だったのですが、新しい人が入れ替わりで来たり去っていったり。
そんな中、前の人が置いていった本の中の1冊に、村上春樹の文庫本がありました。
当時は村上龍派だったので読んだことがなかったのですが(ノルウェイの森は読んでたか)、暇つぶしに読んでみることに。
短編集だったのですが、今でも印象に残っているシーンがありました。
それは「主人公の男性が、中年くらいの年齢になった誕生日の朝、自分の肉体を鏡に写して、細かく点検する」というもの。
全体のストーリーや、短編集の名前とかは全く覚えていません。
なぜかそのシーンが頭に残っていたのですが、先日自分の誕生日を前にあらためて思い出して、急に再読してみたくなり、ネットで検索。
いくつかキーワードを入れたら、それらしい話を発見。
「回転木馬のデッドヒート」という短編小説集の中におさめられている「プールサイド」というお話でした。
20ページに満たない短いものですが、再読して覚えているところとそうでないところとあり、おもしろく読めました。
まず、主人公の男性の年齢は35才。
そして人生の折り返し点にきたと思うのです。
話の内容を説明するより、興味を持った方は実際に読んでみるといいかもしれません。
ただこの年になって(35才ではないけれど)読んでみて、この主人公が感じたことってなんとなく共感できるなと思いました。
置かれている境遇は全く違うのだけれど。
以前観た映画「アメリカン・ビューティー」で、「中年の危機(ミッド・ライフ・クライシス)」という概念を知ったのですが、それとも(話は全然違うけど)似ている感じです。
40代ものこり1年。
人生今のままでいいのかなーなんて考えますが、十分恵まれていると思うし、とりたててがんばらない方向でのんびり行きたいと思います。
毎年同じような感想ですが、これでいいのだ。
その2につづく。
やっぱりおもしろいから読んでみて!