つづき
地中美術館を後にして、徒歩で李禹煥(リウーファン)美術館まで移動。
ここも予約済み。
入り口?というか美術館の名前が書いてある場所から階段を降りて、屋外の展示を見ます。
砂利の敷地に灰色の棒が立っていて、横には茶色っぽい石。
振り返ると、芝生の向こうに大きなコンクリートっぽいアーチがあり、その向こうには昼の光に照らされた穏やかな瀬戸内海。
広い敷地に人もちらほらいて、天気も良く風も気持ちいい、まるで天国のような風景だなぁと感じました。
展示物を眺めたり、岩に抱きついてみたり、芝生に寝転んでみたりと好きにのんびりしました。
ただ予約したはずの建物が見当たらない。
おかしいなと思いつつ、向かいにあるヴァレーギャラリーという別の展示を見学。
ここはベネッセハウス宿泊者は無料です。
鏡のボールがたくさんあっておもしろかったです。
受付にいた人に聞いてみたら、李禹煥美術館の入り口は砂利の屋外展示の左奥にありました。
再びチャレンジ。
入り口分かりずらいと思うんだけど、他の人はすぐわかったのかなと不思議に思いました。
さて肝心の美術館は、何というかシンプルでモダンな感じ。
少ない語彙力で表現するとミニマルな感じです。
最初の屋外展示や、各部屋の雰囲気、作品数は少ないけれど空間を贅沢に使っていて、東京にもこういう場所欲しいけどちょっとむずかしいだろうなと思いました。
じっくり鑑賞したあと、ショップで感じのよい店員のお姉さんとちょっとお話しして、ここでも鉛筆を購入。
再び歩き出し屋外にいくつかある現代アートを眺めつつ、とうとう草間彌生の黄色かぼちゃまで到達。
人が絶えず、写真撮るまでけっこう待ちました。
そしてようやく15時チェックインの時間。
今夜はベネッセハウス「パーク」に宿泊です。
思い起こせばここの予約を取るのにけっこう苦労しました。
ようやく来れて感激です。
ホテル内にはアート作品がいくつもあり、(というか主に杉本博司)まさに美術館に泊まる感じです。
夕食は予約の都合で、少し離れた(バスで5分くらい))ベネッセハウス「ミュージアム」のレストランで20時から。
(部屋からの眺め)
朝から興奮しっぱなしで疲れていたので、ちょっと昼寝して18時30分に出発。
「ミュージアム」は夜のせいか、他に2組くらいしか人がいなくて、ほぼ貸し切りでした。
ほとんど調べず行ったので、思ったより作品が多くてびっくりしました。
いろいろよかったのですが、印象に残ったのは、中庭?にあったツルツルの平べったい岩の作品。
靴脱いで座って寝そべって夜空を眺めたりしました。
なんかいけないことをしてるみたいで楽しかった。
監視してる学芸員さんもいないし。
あとはレストランの外の壁に、ふつうに額に入った作品が飾られていたのがよかった。
ほかにもたくさん作品を楽しんであっという間に1時間以上過ぎ、食事の時間。
和食レストランだったのですが、周りのテーブルはほぼ外国の人たち。
まるで異国に来たようで、あと朝からの疲労ですごく眠くって、美味しい食事が夢うつつだったのが残念でした。
1時間30分ほどのコースを終えてバスで「パーク」に帰還。
すごく眠かったのですが、最後の力を振り絞ってバーへ。
うちの人は眠いから行かない、と断られたのでガッツで1人で行きました。
バーを外から眺めて夜景も楽しみ、勇気を出して入室。
他にお客はいなくて貸し切りでした。
ここで疲労がピークでしたが、なんとか憧れのカウンターに座って、男女の店員さんとちょっとお話ししてアート作品といっしょに写真を撮ってもらったりしました。
2人とも感じの良い方たちで、ちょっとお酒を振る舞っていただいたり、こんなおじさんの相手をしてくれてありがとうございました。
部屋に戻りがてらアートを眺め、夢のような1日だったなーと感慨にふけり、眠りにおちましたとさ。
まだまだつづく。
この坂本龍一のアルバムジャケットは李禹煥の作品です