先日スタートしたぐるっとパス第2部。
次に訪れたのは、京王井の頭線神泉駅から徒歩5分の「渋谷区立松涛美術館」。
「しょうとうびじゅつかん」と読みます。
現在開催中の展覧会は、「林原美術館所蔵 大名家の能装束と能面」です。
正直、能ってあまりよくわからないし、美術館自体に行ってみたいと思っていたので、展覧会にはあまり期待していませんでした。
受付でパスを見せ、スタンプを押してもらいます。
中に入ると雰囲気のある螺旋階段。
B1Fに降りて、大1展示室に入ると、広々した曲面のガラスケースの中に、能の装束がずらーっと並んでいます。
説明を読みながら、ひとつひとつじっくり見たのですが、一言でいうと良かったです。
ささーっと見ようかなと思っていたのですが、ひとつひとつの装束の模様に見入ってしまいました。
特に重要文化財の4つの装束の柄は、なんか好みで、はなれたソファに座って、しばらくボーっと眺めてしまいました。
お好みは桃山時代の「白地草花模様縫箔」という装束。
(館内は写真禁止だったので、美術館ホームページをご覧ください)
「安土桃山時代」とは、1573年から1603年の間だそうです。
ずいぶん短いですね。
それまで200年以上続いていた、足利将軍家の「室町時代」。
1573年に織田政権が確立して、信長の居城であった安土城、豊臣秀吉の居城伏見城のあった桃山丘陵地域から、「安土桃山時代」と呼ばれるそうです。
関ケ原の戦いが1600年くらいだったっけ?、くらいの知識だったので、日本史の勉強になりました。
400年位前のものが、時を超えて現在目の前にあると思うと、なんか不思議な気持ちになります(古い物を見るといつも思う)。
そのあとこの展示室をあとにして、エレベーターで2Fに上がります。
エレベーターを降りるとロビーがあり、写真OKのスポットが。
3種類のお面があったので、ひとつ選んで自撮り。
ちなみにこのロビー、フカフカのソファーが置いてあって、すごくくつろげます。
次の展示室はサロンミューゼという名前。
こちらには、男物の装束がならんでいます。
確かに男性らしい、力強い感じの装束の柄です。
奥の部屋には、扇子と能面が。
こわい能面とか、おもしろ顔の能面とかありました。
このお面は誰々さんに似ているな、とか思ったりして(ナイショ)。
建物は中庭があって、そこに面した窓から光が入ってきて、なんともすてき建築でした。
下をのぞくと、渡り廊下があって、その下の噴水もこれまたすてきです。
夜になったら、これまたいい雰囲気になるのでは。
静かな雰囲気で、展覧会も美術館自体もすてきで、とてもよかったです。
じつはこのあと、すぐ近くにもう1か所美術館があるということで、行ってきました。
つづく
柄つながり。一時期はまってました。