強制給餌(きょうせいきゅうじ)

 

前回の様子→

 

 

ごはんを強制的に食べさせる事です。

 

 

月曜日、病院から帰宅後、さっき見た先生の食べさせ方を練習しようと、リリの口にさわったら、激怒!

 

はじめてのシャー!という威嚇と、
もう一度さわったとたん、高速猫パンチ10連打!

 

そして逃げていきました。

 

 

毎日夕方になると、病院に連れていかれ、注射を打たれたり、いろいろと怖い目にあって、リリのストレスはこの時限界だったのかもしれません。

 

 

うちの人が帰宅後事情を説明、今夜は無理そうなので、明日の朝にしようということに。

 

そして火曜日早朝。

 

もうこれ以上先延ばしはできません。

 

覚悟を決めて、強制給餌です。

 

洗濯ネットに入れて、その上からタオルで巻いて固定するという手順でいくはずが、すごく暴れて全然うまくいきません。

 

5分ほど繰り返してなんとか押さえつけるも、シリンジを口に入れるとさらに大暴れ。

 

焦りもあって、うまく口の中にフードが入らない。

 

ようやく発射したら、口を素通りして反対の手にかかる始末。

 

予定の半分以下の量で限界。

 

しばし呆然。

 

全然だめです。

 

嫌がる猫に無理に食べさせるという事が、こんなにキツイとは思いませんでした。

 

 

どうしたものかと考えつつ、仕事の帰りに、大きめの洗濯ネットと、おやつの「ちゅーる」を購入。

 

帰宅するとやはり全然元気がない。

 

食べる事を思い出してほしいと思い、祈る気持ちでちゅーるを差し出すと、

 

 

食べました!

 

 

とりあえず食べるということができることがわかりました。

 

「ちゅーる」はあくまでおやつなので栄養はあまり期待できません。

 

夜にまた2人で協力して、強制給餌。ここも大暴れして朝と同じくらいしか食べさせられず。

 

ただ試行錯誤して、少し進歩。

 

 

水曜日早朝。

 

前回よりも押さえこみが早くなり、暴れてもあわてず、用意した分を食べさせる事に成功!

 

出かける時に、ドライフードを手に乗せたら4粒食べました。

 

そして帰宅したら少し元気になってきたか、お風呂にお湯を入れていたら、入ってきてなんと水を飲みました。

 

ごはんもですが、水分をとらないとあぶないので、これにはホッとしました。

 

そこでこの調子ならと思い、普段のウエットフードをお皿にだすと、

 

食べた!!

 

久しぶりに自力で食べました!

 

 

もううれしくて、涙でました。

 

 

その後、まだ本調子ではないですが、ごはんを自分で食べるようになり、今はだいぶ元気になってきました。

 

 

 

今回の件ではいろいろと考える事、学ぶ事が多かったです。

 

ひとつ言えることは、強制給餌はお互いにとてもキツイということ。

 

こんなに暴れて苦しそうなら、やめて自然にまかせた方がいいのかなと思ってしまいますが、それでは猫の体力がどんどんなくなっていくだけです。

 

強い気持ちを持ってやることです。

 

あと押さえ方や、食べさせ方は少しづつ慣れてきます。

 

そもそものあごの脱臼は、なぜ起きたのかわかりませんが、このタイミングで抜歯したことが、あとになってよかったと思えたら結果オーライです。

 

 

災い転じて福となれ!

 

 

少しづつ元気になってきました。

 

 

追記 2019年3月 読み返してみて、本当に災い転じました。

今は口も痛くなくて、すっかり元気です。(よだれや口臭がすっかりなくなりました。)

この当時は今思い返しても、本当に猫も人間も苦しかったですが、結果的に抜歯したことで幸せな毎日です。

 

たま動物病院の先生たちには本当に感謝です☆